世の中には、たくさんのアーティストがいる。それはメジャー・インティーズ・アマチュアなんて言い方されるけど、そんな簡単な言葉で分けられる人々ではなくて。一人の人が、音楽をやろう!と想い、ステージに立った、その瞬間から、きっとアーティストなんだ。いや、正しくは、やろう!と取り組んだその時点で、アーティストになったのかもしれない。。。
ここに、ひとつのバンドマンを紹介しよう。
小さな…と言ったら失礼かもしれないが、ここはあえて失礼を承知で書こう。小さなとある県で、彼らは音楽家を目指した。何度となくLIVEを繰り返し行い、試行錯誤しながら曲を作り、パフォーマンスを磨き、少しずつファンを得て、ついにはライヴハウスいっぱいのファンが付いて、インディーズとしては多大なるホールでのワンマンLIVEを成功させた。その成果もあり、彼らは見事、大手の音楽会社から目を掛けられた。
彼らのメジャーでの1stシングルは、好評でアニメ化された漫画のオープニングソングとして使われ、大々的な宣伝とバックが付いた華々しいリリースを飾った。アニメは大ヒットとなり、その曲は瞬く間に世の中に広がってアニメの代名詞へとさえなる程だった。
2ndシングル、これもまた、番組のテーマソングと起用され、多くの視聴者を魅了した。ただし、彼らの音楽を知る人が増える一方で、曲だけが一人歩きを始め、音楽を奏でる彼らバンドマンの存在を知らない人が多いのも事実だった…。
3rdシングル。彼らは自らのやりたい音楽を貫いた。宣伝に縛られることのない、インディーズの頃のような自由な、やりたい音楽を。・・・その結果、彼らに付いてくる本当のファンと、悲しいことに、そうでなない人々へと分かれてしまった。
アルバムをリリースした。彼らは今までの曲を少し別物として含め、彼ら自身が好きな、やりたい音楽を作ってアルバムに収録した。もちろん、このアルバムは彼らの自信作であるし、彼らを好きなファンは大絶賛した。しかし、このCDはファン同様、賛否両論。売り上げを気にする某音楽会社にとっては、あまり良しとは取られなかったようだ。
メジャーであることの条件、それは売れること。大手音楽会社は、彼らに「売れる音楽」を求めた。その結果が、1st・2ndシングルの表れ。しかし、彼らは本家の音楽家。自らが誇れる音楽を求め、創り、演奏するアーティスト。縛られて作られた音楽を、好しとはしなかった・・・。
彼らは音楽会社との契約期限をメドとし、メジャーアーティストからインディーズアーティストへと帰ることを決意した。彼らには曲をヒットさせようと思えば、いくらでも出来る能力がある。しかし、彼らはそうしようとはしなかった。捻じ曲げて作った音楽など、彼らには本当の音楽とは言えない。彼らは「売れる音楽」ではなく、「誇れる音楽」を選択したのだ。
新曲ミニアルバム『NO.1』を引っさげて、彼らは関東・そしてホームの会場などで数多くのLIVEを始めた。そして今も、またライヴハウスで活躍している・・・。
インディーズとして、好きな音楽を走ることを選んだ彼らを、あなたはどう思いますか?カッコイイと感じますか?それとも、可笑しいと嘲笑しますか?価値観なんて、人それぞれ。確実な正解はないから、否定も肯定も出来ないもの。ただ、私個人は彼らバンドマンを素敵だと思える前者です。沢山の人が褒めるモノでなくても、誰か一人にでも届けることが出来るのならば、それで立派なアーティストだと思うから。数少なくても、ちゃんと届いているのだから。そう、私の心にもしっかりと。だから、私はこれからも彼らを応援し続けたい。それが例え、自己満足と言われようとも。・・・所詮はみんな、自分よがりなのさ。だから音楽が創られたんだ。
※このアーティストは実在します。ただし、その心境は私(筆者)が勝手に解釈したものであり、ご本人の考えとは多少なりとも違ってくるはずです。決して、全てを鵜呑みにはしないで下さい。彼らの一ファンとして、述べたまでのことですので…悪しからず。
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